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小林よしのり
2014.11.10 03:01日々の出来事

豊臣秀吉よりわしの方が若い


『大東亜論』のコンテに没頭している。

食事中も、風呂に入っても、トイレに入っても、就寝前後も、

登場人物のセリフや、細かいシチュエーションや、説得力ある

展開のことばかり考えている。

今描いてるのは来年1月発売の章だ。

また新たな人物を登場させて、新たな物語の要素を加えていく

ので、今日はそのための資料になる本を一冊読まねばならない。

 

昨日「軍師官兵衛」を見ていたら、豊臣秀吉が62歳で死んだ。

晩年はよぼよぼで、「天下・公」を忘れ、「私」に拘泥して、

最悪の人物になったが、ドラマの描き方はまだ穏当で、

「鼻塚(耳塚)」のことは出てこなかった。

朝鮮への侵略で、首の代わりに女子供の鼻や耳まで切り取って

持って帰ってきたのだから、日本人が朝鮮人にどれだけ無茶苦茶

なことをしたかわかる。

そのような歴史的経緯の中で、韓国人の「恨」が形成されてきた

のだから、そこは考慮しておかねばならない。

 

しかし豊臣秀吉が62歳で、あれほど老いていたのは、やはり

昔の人だからなのか?

わしはほぼ同年齢で、また新たな大仕事に次々挑んでいる。

昔のわしに比べれば老いたなと感じるが、豊臣秀吉に比べたら、

わしの方がはるかに若い。

健康面だけが、特に足腰が心配だから、秘書みなぼんはわしに

無理のない散歩のさせ方を考えて、駐車の場所を考えてほしい。

だからといって、雨の日に歩くのは嫌だから、その辺の甘さも

考慮に入れてほしい。

 

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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